Active Directory の 1台目になっているサーバーが古くなったので入れ替えを実施。その手順メモ。
1.新規のサーバーを用意し、OSをインストールし、既存のドメインにメンバーとして追加する
2.入れ替え予定になっている1台目に入っている DNS等、Active Directory以外の機能を新規サーバーにインストールする
→この時点ではインストールするだけで設定はまだだよ
3.新規サーバーに Active Directory をインストールする
→既存Active Directoryの追加サーバーとしてインストールする
4.新規サーバーで Windows Update もしくは Microsoft Update を実行し、パッチ等をすべてインストールする
5.操作マスターを新サーバーに転送する
→Active Directoryの1台目のサーバーのみで機能している下記の役割を転送する
・スキーママスター(Schema master)
・RID マスター
・naming マスター(ドメイン名前付けマスター)
・インフラストラクチャーマスター(infrastructure master)
・PDCエミュレーター(PDC)
5-1.1台目のActive Directoryのサーバーのコマンドプロンプトに ntdsutil と入力
5-2.プロンプト ntdsutil: と表示されたら roles と入力
5-3.プロンプト fsmo maintenance: と表示されたら connections と入力
5-4.プロンプト server connections: と表示されたら connect to server (新サーバー名) と入力
→転送先(新サーバー)に接続できることを確認する
5-5.プロンプト server connections: に q と入力しserver connections:プロンプトを終了する
5-6.スキーママスター(Schema master)を転送する
・プロンプト fsmo maintenance: に Transfer schema master を入力する
5-7.RID マスターを転送する
・プロンプト fsmo maintenance: に Transfer RID master を入力する
5-8.naming マスター(ドメイン名前付けマスター)を転送する
・プロンプト fsmo maintenance: に Transfer naming master を入力する
→Windows Server 2003 の場合は Transfer domain naming master
5-9.インフラストラクチャーマスター(infrastructure master)を転送する
・プロンプト fsmo maintenance: に Transfer infrastructure master を入力する
5-10.PDCエミュレーター(PDC)を転送する
・プロンプト fsmo maintenance: に Transfer PDC を入力する
5-11.プロンプト fsmo maintenance: に q を入力し fsmo maintenance:プロンプトを終了する
5-12.プロンプト ntdsutil: に q を入力し ntdsutil を終了する
6.操作マスターが新サーバーに転送されていることを確認する
→管理ツールから Active Directory ユーザーとコンピューター を開き対象のドメインを選択する。
対象ドメインで右クリックし 操作マスター を開き、操作マスターを確認する
7.Exchangeが動いている場合は、グローバルカタログの転送も行う
・管理ツールから Active Directory サイトとサービスを開く
Sites → Default-First-Site → Servers → (新サーバー) → NTDS Settings のプロパティを開く
全般 タブの グローバルカタログにチェックを入れる
→転送されるのにしばらく時間がかかるので、しばらく放置する
転送が完了したら、既存サーバーの方でグローバルカタログのチェックを外す
8.1台目のサーバーで dcpromo を実行し、Active Directoryを削除し、メンバーサーバーにする
※1台目のサーバーでDNSがActive Directory統合で動いている場合、自動的に新サーバーのDNSに転送されるので、転送されていることをDNSで確認すること